記者の食好き放浪記!? カジュアルレストラン「ビルズ」編

「横浜に来たらここ!赤レンガ倉庫崩壊レベルの美味に驚嘆確実!」

洗練された料理と確かなサーブで評判のカジュアルレストラン「ビルズ」。キラーコンテンツであるパンケーキがあまりにも有名であり、それ目当に訪れる人も少なくない。

店内は白を基調とした小洒落たアパレルショップのような雰囲気であり、パンケーキ目当てで訪れた「食べること以外に関心のない輩」をエントランスで踏みとどまらせる威圧感がある。

常識を逸脱したドレスコードで店のクオリティーを著しく低下させる人種は入店を拒否される可能性すら孕む。

さて、そんなビルズの横浜店に先日立ち寄ったのだが、そこで驚愕のサーブを受けることとなった。

座席に案内され、メニューを開くや否や、光の速さで粘着するひとりの若い女性ホールスタッフ。

連れとともにメニューに視線を落とすも、御構い無しに発せられる自己主張に言い知れぬ違和感を抱いた。まるで109系のギャルブランドショップを彷彿とさせるそこはかとないオラオラ接客とはすっぱな言葉遣い。近くの国道から微かに響く派手なアクセルミュージックも手伝ってか徐々にテンションが落ちる。

ここは本当に「ビルズ」なのだろうかという疑念がふつふつと沸いてくるのをグッと堪えながら彼女の講釈に耳を傾けるが、さっぱり頭に入ってこない。

時折、言葉に詰まり沈黙が訪れるが我々のオーダーを急かすが如くテーブルサイドに仁王立ちしてメンチを切ってくるのである。

蛇に睨まれたカエルへと変貌を遂げた「Newビルズ」はもうすでにカジュアルレストランにあらず。意を決した我々は彼女に渾身のひとことを喰らわせてみたのである。

「まだ新人なんですか?」

振り絞るように放たれた言の葉は彼女の羞恥心を煽るかと思われたが、サバンナの掟に揺るぎなし。

まるで堪えることのない、まったく効き目のない毒に、それどころか活力を与えてしまったかの如く彼女はこう言い放つではないか。

以下、赤レンガ倉庫崩壊の会心の一撃である。

「今年で3年目です!」

ゲーテは生前、こんな名言を残している。「活動的な馬鹿ほど恐ろしいものはない」と。

※料理は美味しく頂きました。

(文・もっこりんす柳田)